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Joo / 『FIRST SINGLE ALBUM』

●清純派…のはずが、タイトル曲(1)の文字通り…な状況により、倖田さんみたいな状態となっていたが、2月中旬現在はステージに復帰しているジューことチョン・ミジュさん17歳(満)。年齢相応の少女っぽい声質と、少女っぽくないうぉううぉう唱法とを兼ね備えた、21世紀のじょえ〜ん(JoAnneも2001年デビューだったが)…というよりは、どちらかというと波形的にはあのソ・ジニョンや、さらなる以前のイ・ジヨン(ソ・ジヨンじゃなく)あたりを思い起こさせるまさに「正統派」の声色(こわいろ: 実際のところ一番近いのはイ・ソウンとも思われるが…最近ではやはりピョル?)。これで空唸りに走れば、第2のチャン・ナラになれるともいうが、若干器楽的とさえいえる絶妙のブレス(というより風圧)コントロールで、同じ2001年組でいえばYURI的なテクをも備えている…つまり本来ならアニメ声優になれた素材に徹底的なR&B技法を仕込んだ人工性がアキバ系にも受けている!! というのはあくまでウワサに過ぎないが、とにかく(2)はJのカバー。J本人版が1フレーズごとに50ccずつ肺活量が足りなげで、そのままペースを戻せないまま流されているさまが曲イメージ自体をも構成していたのに対し、それをまさにキッチリと形式美的に再構築してみせるあたりは、パク・チニョンの永年の(ネタ的な意味での)夢であったと想像される「パク・チユンの声とチンジュのグルーブを合わせ持つ」新人、とご紹介することも可能であろう。それが素晴らしいことなのかどうかは、JYP本人のキモかわ路線と合わせ微妙なところではあるが、特にバラード(3)はこれまで挙げてきた元少女歌手の先輩たちが走馬燈のように通り過ぎていく可能性があり、こうしてみてくると、未成年時代のぼあちんはいろんな意味で孤高の存在だったのかもしれない逆説もアリとなってしまう。 

ちなみに伝統楽器ヘグムをフィーチャーした(4)「チョヨン」(『「りっしんべん」+召』縁)はKBSドラマ『漢城別曲-正』で使用された曲。KSC-5657領域の漢字で、当初旁に引っ張られて「ショウ」と読んでしまったが、日本語の読みは「チョウ」だそうである。意味は悲しいさまであるから、015Bがカバーしたナミ曲の漢語表示に近い感じであるが「悲縁」と書くとイメージが少し違い、憔や蕭(←この音はソである)の字画的印象を混ぜ合わせたようなニュアンスと思われる。ドラマOSTはオンラインで発表されたが、オフラインでは販売された形跡はほぼなく、一部(Wonder Girls等の)サイン会イベントなどで頒布(配布?)されたのみともされ、パッケージ盤としては存在していたが事実上全国流通しなかったとみられるため、彼女のシングルで1曲だけが物理的な記録として残るという状態になっているもよう。なお、ソネおよびJKキム・ドンウク feat. パク・チニョンによる同工異曲の2曲については、それぞれ本人作品には再収録されていないもようである(2008年2月現在)。


《曲目紹介》

01.  男のせいで  
02.  昨日のように  
03.  顔  
04.  ちょう縁(チョヨン)  
05.  男のせいで (Instrumental)  
06.  昨日のように (IInstrumental)  


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《曲目紹介》(ハングル[読み])

01.  ナムジャッテムネ  
02.  オジェチョロム  
03.  オルグル  
04.  チョヨン  
05.  ナムジャッテムネ (Instrumental)  
06.  オジェチョロム (IInstrumental)  
商品コード : SDL-0061
製造元 : [2008/01/17] JYP/SEOUL
価格 : 1,300円(税込)
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