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イ・ハイ (LeeHi) / 1集『First Love』

《内容紹介》

15歳で出場したSBS「KPOP STAR」で一躍話題となり、
審査委員ヤン・ヒョンソクのYGEnt.初のティーンエイジャー歌手としてデビュー。
待望のファーストCDのリリースです。
そのソウルフルな歌を輝かせるR&Bとジャズを取り上げ、最も彼女らしいアルバムに仕上げました。
韓国ミュージックシーンの、また一つの核となるシンガーの誕生です。


《曲目紹介》

01. TURN IT UP (Intro)
02. SPECIAL [feat. Jennie Kim of YG New Artist]
03. IT'S OVER
04. 片想い
05. DREAM
06. ROSE
07. ばか
08. BECAUSE
09. 私がヘン
10. 1.2.3.4 (Album Bonus Track)
[11. hidden track: 案山子]

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《カナ(ハングル読み)》

01. Turn it up (Intro)
02. Special
03. It's over
04. チャクサラン
05. Dream
06. Rose
07. パボ
08. Because
09. ネガ・イサンヘ
10. 1.2.3.4(Album bonus)
[11. hidden track: ホスアビ]


《Irresponsible comments》

新人歌手の物理CDデビューでフル・レングスという近年では非常に男気(ヤン社長の?)が感じられる1stだが、野次馬的には、2人の女流コンポーザー=Lydia Peak(リディア・ペク)とソヌ・ジョンアの作品ショーケース(プレゼンターがイ・ハイ)という図式も垣間見えるかんじ。大雑把にいって、ペク=R&B、ソヌ=Gospel的な立脚点から、彼女のポテンシャルを引き出す…という命題を背負っている…割には素材がフレキシブルな分好き放題なアレンジ構成な気もするが、特にLydia絡みの曲[01][02][03][07][10]中、[03]の「IT'S OVER」[10]「1,2,3,4」はジャズ・リスナーの関心も集めそうなサウンドとなっているわけだが…。

[03]は、一聴してスイング復古的だが、2ビート感が強調されているせいか、時代考証的に入れ子的に微妙なことになっている。再現を狙うなら、イントロのピアノがもっとホンキーというか、極端な話、アップライト・ピアノ風のサウンドであるべきだろうし(確信犯なのか、80年代ご家庭用電子ピアノ風ですらある)、ギターの音もクリア過ぎる…みたいなおっさんを通り越してGGIなツッコミが各方面から送られてきている予感。裏返してみると、これはまさに現代韓国の誇る“フュージョン時代劇”に通ずる「大英博物館に置かれているレプリカ」的なメタ=リアリティなフックともいえる。20〜30年代のサウンドは1910年代生まれの人じゃないとリアル体験がないわけなので、ここでの指摘も無責任ではあるのだが、本題に戻るとイ・ハイ自身の余白分を考えると、[03]も[10]も完全な4ビート・アレンジ(しかも倍テンにしちゃうとか)でも歌えてしまうだろうなぁ、という予断をもってホメことばに代えさせてさせていただきたい。…というかここに引っかかっているのは[03]のイントロに続いてソン・ジヌが出てきてしまう気がしてしまう世代なせいで…。

ちなみに本人の新作も予定されているソヌ・ジョンアの担当曲は[04][05](詞とarr)[08][09]。でもって個人的にもっとも悩まないで聴けたのは、本作で彼女らが絡んでいない2曲のうちのTEDDY & ベッキョン作[06]である(3曲目のhidden track=[11]はパク・チニョン)。これは単にリスナーとこのテディ&ベッキョンのリアル体験の時間差が20年以内だということによるかもしれず、平成以降のリスナーの方々には、いまこの作品自体が原体験となりうる、という意味では、おかしなトラウマにならないだけのきっちりとしたクォリティを備えているデビュー盤とはいえるだろう(この盤を聴いて歌手を目指しましたという少女も10年後くらいに出てくるだろう的な)。ぜんぜんホメていないようだが、このくらいのコメント量がつく新作であるということでひとつの目安となれば幸いである。とりあえず、“YG版Kenzie”みたいな形容が出揃う前に上げてみた次第。
商品コード : YGK-0228
製造元 : [2013/03:]
YG Ent.
価格 : 3,000円(税込)
[03/28韓国発売]
数量
 

  • ▲YGおなじみのThe 上げ底 パッケージ。その厚みなんと6cm![開け方] 蝶番方式ではなく、上へそのまま引き上げます。開帳写真はこちら→

  • ▲CDは直接ハコの中に…(開封時はCDの下にブックレットが収まっています)。コスメのような、スイーツのような、CDのような…絶妙なゴージャズ感とチープ感のミクスチャー具合がカワいい(?) ←それってブ…(略)

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