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●韓ロック／ブルースの(70年代以降の)母胎となった共同体=シンチョン・ブルース。かつてキム・ヒョンシク、イ・ジョンソンイ・ウンミ、チョン・ギョンファ、さらにはハン・ヨンエも加わっていた ●その中心人物=オム・イノ名義による久々の一応新作は、しかし見事に当時を真空パックと言っていいでしょう。独特の語りかけスタイルのヴォーカル(ポエット的なそれともまた違うし、もちろんラップでもない)の家元＝オム・イノは変わりようがないのかも ●といっても別に古くさ〜いという感覚はなく、スタイルの問題に帰着する、もはや伝統芸能的自信と使命感にも似たものに付き動かされたとしか思えない歌声であります。