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●21世紀の驚異! 『ワンダフル・ライフ』でも来週から活躍予定、90cmのだびんちゃんこと、チョン・ダビン(子役のほう)とヘウォンちゃんことシム・ヘウォンによる(ハモらない)スーパー・ルーキー・女子デュオ・チーム。独・伊・墨・英(正確にはイングランド)・墺・ハワイ州・中・イスラエル・露・英(正確にはアイルランド)の各民謡を、1節目は韓国語で、2コーラス目はなんと各国原語で歌唱! 独・墺およびUKの2地域を同言語としても8か国語(ハワイは美国領! なんだけどハワイ語と思われ)という、幼児多言語歌唱フル・アルバム記録のギネス・レコードを樹立したのではないかともみられる作品。肝心な歌唱だが、2名にかなり実力差があるものの、3拍子ものではノリのよさにつられてかピッチも安定、さらにヘブライ語での哀感表現(実はかの小林旭もカバーしていた曲で、より正確にはルーマニア系ユダヤ文化の流れを汲むもよう)、中国語でのうそくさい表現…と色分けがあり、地図で位置を教える教育よりもよほど情操的に各国の文化傾向をイメージできる教材(というか韓国の教育水準を示す)ものかもしれない。メキシコものは実は革命歌のもよう。ちなみに「アロハおえ〜」はリリウオカラニ女王作曲とのこと(王朝時代の曲なので美国民謡ではないのか…)。とどめのロシア語編は、Crying Nutも一目置かざるをえない、パンキッシュな仕上がりとなっていて、タテノリ感もこの歳にしてすでにばっちし。さすがに何度も繰り返して聴くものではないが、企画の練り上げ度的には一度はチェックしておきたい全19分37秒である。日本が入っていないのは偶然…と信じたいが、対馬民謡なども取り上げてほしかったところ。

01. ローレライ (ドイツ民謡)

02. サンタルチア (イタリア民謡)

03. ラクカラチャ (メキシコ民謡)

04. グリーン・スリーブス (イギリス民謡)

05. エーデルワイス (オーストリア民謡)

06. アロハオエ (ハワイ民謡)

07. 茉莉花 (中国民謡)

08. ハバナキラ (イスラエル民謡)

09. カチューシャ (ロシア民謡)

10. マギーの思い出 (イギリス民謡)