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紫雨林 チャウリム / 『jaurim 06 / ashes to ashes』

●さて今回の紫雨林だが、端的にいうと前作の洋楽(中心)リメイク盤の雰囲気をオリジナルでも…というか、5集でややお笑…じゃなくて娯楽要素も前面に出した時点からの「正・反・合」(…。)という感じで、よく考えるとデビューの契機的には十二分に“ポップ”・グループなわけだが、キム・ユナの2.5集と捉えてもいいかもしれない、中世ヨーロッパもとい1920年代的意匠となっている(他の3人には毎回申し訳ないが)。(厳密に技術的な意味ではなく印象論としては)、ディジタルな編集技法を、今回はじめて“バレバレ”な形で試用してみました的アソビ要素も感じられ、残響タイムがややわざとらしいアコースティック音響と波形いじりました+位相も動かしました的な編集音をまさに「つないだ」感じの違和感は、CRASH、YBなどの人力++ な力業とは異なり、基本が生バンドであるにも関わらず20世紀的コンクレートな緊張感(磁気テープが途中で絡まっちゃったらどうしよう!)をも孕むものとなっている。そういう意味ではキム・ユナのボーカルでない(13)という企画モノが、以前のアルバムよりもネタとして通じなくなってきているという状況もあり、ほぼ同時期のCherry Filterが4人が一体となった初心のロッカー!!みたいな状態になって(戻って?)いたことなど比較すると…ウッド・ベース音の人工的なバイアスのかけ方などをみるにつけ、前作(5集)より明らかにジャズ〜現代音楽系(?)リスナーへの訴求力(本人たちが意識したかは別として)は回復していると思われる。なお、上記のように「位相差」を聴く、例えばボーカルのエフェクト(リアルタイムのアナログ)にさらにもう一発後付ディジタル・エフェクトをかけているみたいなニュアンスまで聴き取れるようサウンドには気が配られているので、逆にカーステ等で流して聴く体勢とは相性があまりよくないかもしれないが、リスニング・ルーム向けのKorean Rock Musicとしてやや特異な位置を確保した作品といえるかもしれない。

《曲目紹介》

01.  seoul blues  5:24
02.  loving memory  4:21
03.  jester song  4:37
04.  you and me  3:25
05.  summer slumber  4:16
06.  死者たちの舞踏会  4:14
07.  beautiful girl  7:18
08.  over and over again (think of you)  4:19
09.  6月物語  4:25
10.  慰め  3:54
11.  old man  5:04
12.  blue devils  5:30
13.  good boy vo: - イ・ソンギュ 3:57
14.  OH, MAMA!  3:32
15.  シャイニング  3:27


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《曲目紹介》(ハングル[読み])

01.  seoul blues  5:24
02.  loving memory  4:21
03.  jester song  4:37
04.  you and me  3:25
05.  summer slumber  4:16
06.  チュグンジャドゥレ・ムドフェ  4:14
07.  beautiful girl  7:18
08.  over and over again (think of you)  4:19
09.  ユウォル・イヤギ  4:25
10.  ウィロ  3:54
11.  old man  5:04
12.  blue devils  5:30
13.  good boy vo: - イ・ソンギュ ??  3:57
14.  OH, MAMA!  3:32
15.  シャイニング  3:27

商品コード : TE-273-01
製造元 : [2006/10/20] T-Entertainment
価格 : 2,400円(税込)
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