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●プラケース版と収録曲は同一(3曲+そのカラオケ3トラックののべ6トラック)。CDのレーベル・デザインも同一だが、製品としての企画番号が違うため、この部分のプリントだけが異なる。相違点はもちろんその装丁と28pのデラックス・フォト・エッセイ(DVDサイズ)の存在だが、さすがに3倍大きい専用筺とはいってもさらにその中にプラケが収められているわけではなく、CDが直接埋め込まれている(写真参照)。そのため細かいことをいうとプラケ・バージョンのジャケの写真素材のごく一部はこちらにはない。フォト・エッセイ冊子の中に歌詞カードとクレジット(計2p分)も含まれるが、最終的には愛用の下着ブランドがCalvin Klein(しくしく)であることが分かるように構成されている…としかいいようがない。

●音のほうは、山彦状態のサビ・リフレインが生身の人間では若干不可能なことがK.cmと共通のほか、例の2005年型電子スネア音からして、Jewelryと同じ事務所のヒトとは思えないほどsg化しており、ソロ・デビュー作としてはビジュアル面を加えたアクの強さは十分だが、ナチュラルな男性美を追求していって薬物(あくまで比喩です)に手を出す直前、これを超えると単なる人工美の3.03cm手前で寸止めされているのが、苦労人っぽい器量(のよさ)を感じさせるところ。声質の問題でパク・ヒョシンがいま一歩踏み込めない(←それはそれでいい個性だが)「R&B様式で固めたハードコア歌謡」、つまり同じ“泣き”にしても仁王立ちして滝の涙的な一種の戯画性を含むにもかかわらず、それが彼自身の本気性と気品を蝕んでいないのは……見た目というのはやはり音楽家にとって無視できない要素だったということなのかもしれない(とほほ)。