SoundSpace

●実質的にはパク・クンテ主幹(なのでフィソンもゲスト)ながら極めて王道的なアイドル歌謡路線とほどよい洋楽語法(というかUSで参照されている非US洋楽)のエッセンスを高い次元で融合させた…とここまで書いて当然想像される通り、明示的にイ・ヒョリ路線を踏襲した2集。しかも声質的にはときおりオク・チュヒョン、英語詞曲ではLEEDS、[9]ではなんとパダちゃん、そしてN.R.Gの…ではなくマイケル・フランクスの[13](近年的にはというかアレンジ的に参照先はアナ・カラン?)では、元の直系先輩であるイ・スヨンさえも彷彿とさせる瞬間があり、つまり訴求ポイントと表現“技巧”的実力とのバランスを見事に均衡させた出来となっている。ジャケを見なければ(イメージ先行デビューだった印象の強い)IVY、とすぐに当てることはできないと思われる、選りすぐり的クォリティのトラック揃い。ビジュアル(付属の小写真集)が東京物語といいつつ、港区・渋谷区・目黒区・世田谷区の場末(!)を闊歩するコンセプトでかなりナゾこともあり、CD作品としては妙なお得感すら漂う。ちなみに[11]〜[12]あたりはペク・チヨン「EZ DO DANCE」状態になっているが、実は同じ作家の手によるので彼(キム・テヒョン)の作風ということで理解されたい。

《曲目紹介》

01.　 Cupido 　

02.　 誘惑のソナタ Sampling Fur Elise, L.van Beethoven 　

03.　 こんなことなら 　

04.　 Ever 　

05.　 1 to 10 　

06.　 別れなんてそんなものでしょ... 　

07.　 その日まで 　

08.　 良いわ 　

09.　 The Message (from IVY) 　

10.　 愛よ、どうして 　

11.　 nu Trend 　

12.　 Gotta Do 　

13.　 Antonio's song Remake 　

14.　 I Know 　

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《曲目紹介》(ハングル[読み])

01.　 Cupido 　

02.　 ユホゲ・ソナタ Sampling Fur Elise, L.van Beethoven 　

03.　 イロルコミョン 　

04.　 Ever 　

05.　 1 to 10 　

06.　 イビョリ・タ・クロッチョ... 　

07.　 クナルカジ 　

08.　 チョア 　

09.　 The Message (from IVY) 　

10.　 サランア・オットッケ 　

11.　 nu Trend 　

12.　 Gotta Do 　

13.　 Antonio's song Remake 　

14.　 I Know