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●本作でもっとも物議を醸したのはその装丁で、通常版(CMBC-0607)のほかに、ホログラム版と美称される銀ラメver.(CMBC-0612)が存在。厳密に印刷の質が違うのはいわゆる表1と表4・表3の3面だけで、あとはミニミニ写真集ぽい作りの歌詞カード部分、および本体のCDディスク(二重形容:ディスク的にCMBC-0607しか存在しないもよう)含めまったく同一の仕様となっているため、字義通りの好事家向け規格ということでご理解いただきたいところです(一応表向き1万枚限定です).                             ●実質的な06年の劈頭を飾る…というか上半期いっぱい尾を引きそうな予感のイ・ヒョリ「2集」、ソロとしては2年半ぶりとはいうものの、05年の「Any(motion/club) CF」ネタ(とFin.K.Lの「FIN.K.L」)の延長線上的「Get Ya'」を筆頭に適度に洋楽エッセンスを盛り込んだダンス・トラック群でキメを打ってくれます。…が! その後(や合間の息抜き系)のアコースティック・チューンが今回はより注目でしょう。もう6曲目あたりから逆盛り上がりを見せますよ、今回は。Fin.K.L時代でもココのスペースにハマるべきヒトは実はいなかっただけに、セクシー路線に頼らずとも(←特に誰それに反省を求めているとかいった文脈ではありません、)、単に韓国語で歌う女性シンガーとしての1曲一投足(…。)が耳への振動として心地よく響くという、初心にして究極の没我の世界に片足を踏み入れている感じが、いまだソロ2作品目でありながら芸歴8年目というアンビバレントな状況での成果を過不足なく物語っているともいえましょう。ちなみに後輩陣からの援軍は男組ではなく、ShyneのSunnyちゃんなどとなっていますが、くだんのその曲はあのYoung Turks Clubのデビュー・アルバム所収、イム・ソンウン作詞という珠玉の名曲リメイクとなっていたりして、ちょっとした一人温故知新状況ともなっております。ちなみにcRunk&Bなトラックといわれても、もう“ネタの古さの指数の違い”=小ジャンル呼称の違いなので、80年代以前から洋楽聴いている人にとってはかえって区別つかないんですけど…そのへんも含め。

track list
0101	Get Ya' *			3:34
0102	深く *			3:16
0103	Straight Up			3:35
0104	Dark Angel *			3:51
0105	Dear Boy			3:25
0106	冬の視線			3:26
0107	Closer			3:28
0108	覗き見			4:26
0109	Shall We Dance?			3:02
0110	奴隷			2:53
0111	E.M.M.M			3:38
0112	2 Faces			3:36
0113	最後の挨拶			4:32
→ カナ(ハングル読み)を表示 Japanese Translations courtesy of (c)Junkei Tsutsui