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ピョル(STAR)/ 5集『LIKE A STAR - PRIMARY』

[some information]

●ピ(Rain)の妹から、ドンワンの妹へ…というだけならしくしくだったが、そこから独り立ちして失われた90年代アイドル像の今日的復活を見せてくれているのが、ピョルの今回の5集。ディジタルで08年にリリースされていた「Like A Star - Showcase」と「Like A Star - Bikini」の[01][09][12]を含む、つまり最初からシングル・カット曲を複数搭載した統合型アルバムにして疑似マガジン形式のデザイン。売り曲と捨て(?)曲の落差が以前より激しくなってきたその辺の21世紀仕様とは違い、各トラックをクォリティ差ではなくキャラの違いとして並列的に扱い、かつ本人が1曲の中でさまざまな技を駆使することによって幾何級数的なバリエーションを生む、という効率性の高いアルバムとなっているのは、ほんとにエコになってるのか目で見えるとはいえそうもないプラ箸運動にも見習っていただきたいところである。懐かしのプレーンなバラード…と思わせておいてサビだけR&B化する[01]、若干Ivy2集曲に似ていたりしつつボーカル・レンジの広さをさりげなく主張する[02]、本人オブリで2人分以上の声が入っている女K.cm的禁じ手ながら、sg風にもSEEYA風にもならないミディアム・ファストの[04]、こちらも本人コーラスで、ベース等バッキングのナマ感を残して前世紀風を際立たせるダンス曲(実際には踊るとは思えないが、実力的には踊れなくもない)の[05]に至ってはかつてのS.E.S.3人分を一人でやっているほどのフルフィルメントな感覚があり(ゆえに2コーラスで終了?)、20代の“叫ばない”パダちゃんという(一部の層にとってはかなり肯定的な意味の)評価形容を与えることも可能となっている。さらに8割方を本人が作詞しているあたりも(ボーカル自体のテクニックとしては別次元とはいえ)かつてのカン・スジを彷彿ともさせたりもするわけだが、無声音を効果的に使った[08]や、パッヘルベルをロック化した[09]、ボサ〜サンバ・カンソン風アレンジの[12]等々、90年代当時もこうした万能を目標としたなんでもあり)のアルバム構成はふつうに存在していたわけで、当時それを4人程度の構成員でこなしていた(ただし外したチームも多かった)ことを考えると、昨今の9人制バレーができるチームもテヨンだけでなくがんばっていただきたいところである、というツッコミが来るかもしれないほどに20世紀以来の「アイドル性」を触感としては見事に保っているソロ歌手といえるかもしれない。13トラックすべてが歌入り(インストはなし)というあたりもおそらく意志的なもので、いずれにしてもR&B的な抑揚が必要条件ではない…ということにおいて、各曲の処理の幅としてトータル55分をエンドレスでプレイしても、そう簡単には飽きのこない、いわばイ・スヨンに匹敵する中毒性(方法論的にはまったく逆行しながら)を身にまとったデビュー7年目の満25歳、キム・ゴウン嬢、[06]のTei、[07]のラッパー、チャングン(おそらくa.k.a. supersta)のゲストや、ユン・イルサン、シン・インスといった作家陣を特記しなくても済んでしまうほど、その1曲を試聴曲にしても通じるであろう品質となっている。

[曲目表]
track list
0101
6年間 


5:12
0102
幸せになりましょう 


4:04
0103
ドラマを見れば 


4:26
0104
さよなら 


3:24
0105
怒りを鎮めて 


3:56
0106
ハミング 
-
feat. Tei 
4:53
0107
あなたが去る 
-
feat. パク・チャングン 
3:54
0108
泣かせないで 


4:12
0109
ビキニ 


4:03
0110
I Love U 


4:10
0111
話して 


3:51
0112
Kiss Day 


4:11
0113
Hymn 


4:40
→ カナ(ハングル読み)を表示 Japanese Translations courtesy of (c)Junkei Tsutsui

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商品コード : SDL-0138
製造元 : [2009/02/06] LOEN
価格 : 3,300円(税込)
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