SoundSpace

●本作で特筆すべきは、ニューエイジという枠にとどまらず、特にガムランもしくは小乗仏教的なバックグラウンド・トーンを後ろに展開される(05)で、若干某キース・ジャレット張りのインプロビゼーション…というよりも多彩なキー・タッチによる変奏曲が展開されるあたりで、レコーディングの残響の設定等まで含めて、結果的には非常なリスペクトぶりが感じられるところである(どこまで狙ったかは不明)。ゴスペル・テイストが、(イギリス育ちのゆえか)微妙な上品さの揺れになっているあたりも器用な“マネ芸”的プアさをみじんも感じさせず、純然たるピアニスト(コンポーザー=ピアニストではなく)としての器量の大きさを思わせるところとなっている。なおPDはPuddingのキム・ジョンボムが担当している。

[※概ね2006年当時の情報を元に記述]。

01. H.I.S. MONOLOGUE

02. ONE DAY DIARY

03. SEPTEMBERISE

04. LORD... HOLD MY HAND

05. AIR ON D

06. THE SUNBEAMS THEY SCATTER...

07. POEMUSIC-LOGUE

08. IMPROVISATION

09. H.I.S. HEAVEN

10. HE KNOWS MY NAME