●主演のキム・ヘス歌唱が先行してディジタル・リリースされていたほどの本格ウタ物としても話題のOST。ヘスの日本語歌唱([04][07])まで収録されているが、明らかに詞の文脈を理解していないにも関わらず、すばらしく美しい発音(まさに大正期日本のような?)となっているのは、“過去の日本史の一部”として平成の日本人少年少女の猛省を促す教育的目的まで考慮されている…とはさすがに思えないものの、おそらくディジタル修正技術を前提とした上では、大物女優の中でも屈指の実力(白人女性ジャズ・シンガーが映画女優でもあったことの裏返しのような)の持ち主と断定できる。スエ(『あなたは遠くに』)がナマでもある程度60〜70年代を再現できるように修練を積んだことと比較すると、文字通り人工的ながら芸術の域に達している歌唱となってはいるが、歌手が“役者として歌手を演じた”と同等のリアリティ…ということで、シン・ミナ(『ゴーゴー70』)さん危うしか? 音的にはパク・ヘイルの自己主張は特にないので、なんともいえないところであるが。ちなみに「色彩のブルース」自体、2000年発表の疑似昭和歌謡(韓国でいうと『ラジオ・スター』の「雨とあなた」に相当か?)であり、3重の虚構性が仕組まれている。時系列的には後に発表されるWINTERPLAYの英語版との比較でも、先行していた分ある意味遜色ないといえるかもしれない。
《主な映画出演者》
キム・ヘス
パク・ヘイル
キム・ナムギル
キム・グァンギュ
《曲目紹介》
01. 小川のほとり - キム・ヘス 3:24
02. ナマズの記憶 4:11
03. Why Don't You Do Right? - キム・ヘス 2:25
04. モダン・ボーイズ 2:37
05. 色彩のブルース - キム・ヘス 4:52
06. Down by the Riverside 3:36
07. 小川のほとり Japanese Ver. - キム・ヘス 3:33
08. Nobody Knows the Trouble I've Seen 4:23
09. 恋人 1:16
10. Adagio in G minor 4:22
11. サミャン牧場の決闘 2:01
12. Dark Eyes 3:50
13. 手紙 1:24
14. Prelude. Op.28 No.4 2:14
15. 反転のワルツ 1:41
16. 運命 1:33
17. モダン・ボーイ Love Theme 3:06
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《曲目紹介》(ハングル[読み])
01. ケヨウル - キム・ヘス 3:24
02. メギエ・チュオク 4:11
03. Why Don't You Do Right? - キム・ヘス 2:25
04. モダン・ボーイズ 2:37
05. セクチェエ・ブルース - キム・ヘス 4:52
06. Down by the Riverside 3:36
07. ケヨウル Japanese Ver. - キム・ヘス 3:33
08. Nobody Knows the Trouble I've Seen 4:23
09. ヨニン 1:16
10. Adagio in G minor 4:22
11. サミャン・モクチャンエ・キョルトゥ 2:01
12. Dark Eyes 3:50
13. ピョンジ 1:24
14. Prelude. Op.28 No.4 2:14
15. パンジョネ・ワルツ 1:41
16. ウンミョン 1:33
17. モダン・ボーイ Love Theme 3:06