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●これは(あのならちゃんも)怒! テーマはイ・サンウン2集(90年)タイトル曲カバーのパク・ヘギョン曲(本人盤とダブらず)なところまではいいが、ほとんど全編がこの曲の変奏状態で展開する、386世代への挑発的態度によるOST。ヘギョン版からして2ビート(しくしく)アレンジにより、原曲のドライブ感がまったく別のものになっている(ジプシー系ヘギョン節と考えればこれはこれでOKだが)だけでなく、鼓笛隊バージョン、さらに間奏をバッハのメニュエット…(18世紀)じゃなくて、サラ・ボーンの…(20世紀)じゃなくて、ならちゃんの「冬の日記」(21世紀)にすり替えたバージョンまで…。対象年齢に配慮したとかそういう問題ではなく、明らかに遊んでいるチェ・マンシク音楽監督であった。21世紀のみんちゃんこと、パク・ミンジも吹き込みに参加しているので、今後とも価値は維持できそうな予感もするが、「ワニ〜ジュナ」若年版を期待すると、とんでもないもうだめ状態に陥ること必至とみられる作品となっている。なお、ジャズver.はまぁまぁのアレンジだし(Vibe←楽器のほう が効いていたり)、パンクver.はなかなかいい感じで音楽的レベルは低くはないのだが、この諧謔性を受け入れられるかどうか…ちなみにイ・スヨンのとほほなカバーでも知られるあのCCM曲も合唱で収録。