SoundSpace

●ギター一本さらしに巻いて…調のタクくん2nd（実際には本人は弾いてない)。本作は既存ROCK概念に対し、より心の平安を求めたロックを追求したとされ、愛と別れに関する9つの詩篇からなるというから、やはり宗教ものかもしれない●80年代復古風の香りを漂わせた、悲喜交々のサウンド。M2などはタンゴ流行りに独自の解釈を施し、涙とこぶしのトラックに仕上げている●声的には1集同様、キム・ヒョンシクへの憧憬を感じさせつつ(全開は男なのにイ・サンウン唱法の研究の痕が見られたが、今回はまるっきり男っぽく迫る)●さらに声の音色的には実は明るく、結果、迫真性(せっぱつまった状態) の面で本人意向とは逆の爽やかさが出てしまっているかも●セッションマンたちも手抜かりなく、かつアンダーグランド感はすっかり拭われたいい感じの音構成・ミディアム中心です。